今日は「何もない強さ」というお話です
これは、団体職員をしていた頃のことなのですが
仕事柄、色んな人たちと出会い、そして知り合いになりました
商店街のどこを通っても知った顔ばかりで、挨拶しながら通ったりしたものでした
私が団体を辞めるという話も・・まだ団体側と話し合いをしている段階から
なぜか、あっという間に広範囲で伝わっていました
そして、よく来所していた人たちの中でも
今後を心配してくれる人、話のネタに聞きたがる人
自分の子供を入れてほしいとお願いしてくる人・・と様々でしたが
そんなことがあってから・・
退職したあと、どうにも・・気分的にその付近を通らなくなりました
幸いにも住んでいる土地は、仕事をしていた土地とは
別の市になるので、その点では助かりましたが
とはいえ、全く行かないというわけにもいかず・・・
半年に一回くらいほど通るくらいですが・・
不思議なものです
商店街を通っても、まったく挨拶することもなくなりました
たった数年で知っていた顔ぶれは、ほとんど見かけなくなり・・
気付いたら、息子さんや娘さんなどに
代替わりをしているところも多く、移転や撤退など・・
商店街自体も変わっていました・・・
小さな商店街でしたが、たった数年でこれだけ変わっていくのかと驚きました
そして、お互いに知らない街となっていました・・
その事実が、なんだか・・物悲しくもありました・・・
仲が良かった後輩の子に話を聞くと
この前まで、お元気そうにしていた人が亡くなっていたり・・・
後継者がいなくてお店をたたむしかなかったり・・とかで
あっという間に何件も暖簾を下ろしたということでした
人の定めもあきないも・・先はわからないものですね・・・
結局、人というものは「何も持たない状態で生まれて」育ち
途中で、なにがしか色んなものを手にしたとしても
最後は、「何も持たない状態で死にゆく」のかもしれません
しかしながら、その「何も持たない」ということは
「失うものは何もない」ということなるので
それこそが「人の強み」なのだと教わりました
だから、その何も持たない空っぽ状態で手を握りしめ
勇気を出して、自分の足で歩きなさい・・と
人生に必要なものは、勇気と想像力・・そして、ほんの少しの軍資金
あとは、ちょっとだけ自信がなくっても、勇気を出して堂々と振る舞うこと
そうしたら、それが本物になり、自然と元気も出てきて
積極的な行動を起こすことができるようになる!のだそうです
何も持ってないからこその強みを活かす
・・うん、まずは自分が自分を信じないでどうするんじゃ〜!ってことですね
あれれ?・・と自信を失いかけたとき・・立ち止まってみてください
自分が歩いてきた道は、ちゃんと自分の後ろにあって
これから進む道も、しっかりちゃんと自分の目の前にあるということ
自分は何も持ってなかった・・と不安になる時って、必ず、誰にでもあります
実を言うと・・私もそう思ってました
ですが、大丈夫!
たいていのことは、なんとかなるようにできてるんですって
そして、不安がるのは、それだけ世間を知り、学び、知識を蓄えた証拠なんです
私たちは、その知識の中で、何らかの術を探そうとするから
怖がってしまうし、消極的にもなってしまうんですが
これからのことは、これから学ぶんです
何もないのは、強み・・・私も何も持ってないので・・救われた言葉でした
今日はこのへんで・・
あなた様とのご縁に感謝いたします
それでは、また
ありがとうございました