ここ数年は重ねていく年齢のせいか、昭和や平成の時代と違い、令和は、とにかく時間の流れがとても早く感じるようになってきました。
情報源がテレビか新聞くらいだった頃は、どのような情勢であっても、とかく緩やかな時間の流れの中で過ごしていたように感じていたものです。
時は過ぎ、今、私たちは
情報をはじめとして様々な世の中の動きを
いろんな媒体から収集する事ができるようになりました。
それにより、より加速した時間の流れの中に身を投じているように感じます。
その中で、自分がどの情報をもとに行動するか?
それが、とても重要になってきたのではないかと考えています。
行動や判断が早い大人の方々は、様々な情報を元に生活をしていると思いますが、大人でも行動や判断に迷いがあったり、自分のことであっても幼い子たちなどは、まだまだ世の中を渡るのに難しい部分もあると思います。
そこで、今回は子供たちのことで少しお願いがあって書いております。
どうか、最後まで読んでいただければ幸いです。
今月から多くの学校で新学期が始まりましたね。
朝から子供達が通学している姿を見るようになりました。
また、これからいろんなことを学び、大きくなっていくんだろうなと
微笑ましく見てましたが。。
今月の初め、小学生の児童がマンションから転落し亡くなるという
なんとも痛ましい事件がありました。
そして、発見者はその児童の親御さんでした。
児童が抱えていた心の中の悩みは、どんなに深かったのでしょう。
誰にも言えず、ただ一人で悩んでいたのかもしれません。
大事な命を落とすほどに‥
その児童がどのような経緯で、この世界からいなくなってしまったのか‥
それはその子にしか分かりませんが
学校に行くということに、どれだけの恐怖感等を感じていたのでしょう。
ニュースで知った時、本当にいたましくて切なくなりました。
稽古場には小学一年生から高校生、そして大人も通っています。
稽古中には色々と学校やお友達の話とかしたりする子が多いので
「同じ年頃の子が・・」」と思うと
どうにも他人事には思えませんでした。
そして、私自身も他人事に思えない過去があるからです。
私は子供の頃、いじめにあっていました。
大元の原因は「方言の違い」。いわゆる田舎あるあるです。
話す方言が違うと「他所者」と呼ばれ、無視が始まりました。
こうなると話す事自体が怖くなっていき。。
だんだん話せなくなり、そうしてくうちに
大体の子が言葉を交わしてくれなくなりました。
でも、それを親にはどうしても言えませんでした。
寂しさを紛らわすために図書室で本を借り
いつも本を読んでました。
様々な本を読んでいくうちに知識が拡がったおかげで
自分が悪いわけでないことに気づき、ようやく堂々としていられるように。
そこから、また新たないじめが始まりましたが
冷静に対処し、いじめをしていた人達と決別できました。
とはいえ、小学から中学2年までの期間はとにかく地獄のようでした。
誰もがいじめにあいたくないはずです。
でも、人が数人でも集まり行動していくと相性云々も出て
そこに摩擦が生じ、敵対心が生まれます。ここから「争い」が出てくるのです。
こうした「我」で生きると「欲」が前に出てしまい、人を自分より下に置きたがります。
「欲」は上手く使うと向上心に繋がり、多くを学ぶことで自分の魂磨きとなりますが
下手に使うと醜悪に変わります。
真っ白な状態で産まれてくる子供たちは、周りの大人を見て育ちます。
少しばかり自我を残してはいても、育てかたでその子の心根が決まります。
まずは家庭から学び、学校で他人とふれあい学び、社会に出ます。
「三つ子の魂百まで」という諺もある通り
重要なのは、幼い時からの「親子、大人との会話」なのです。
ここでお願いがあります。「言葉」をもっと子供たちにかけてあげてください。
朝、目覚めて顔を合わせた時に使う言葉から始めてください。
「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」挨拶が一番重要なのです。
ひとつ屋根の下に住んでいて「こんにちは」「こんばんは」は、流石にないですが
出かける際は「行ってきます」「行ってらっしゃい」
帰宅時ならば「ただいま」「おかえり」などなど。
例えば、前日に喧嘩とかしていても、ここから始めると会話ができやすくなります。
武道では、道場に入る時に「挨拶」をして入り「挨拶」をして帰ります。
そして、稽古を始める時は「お願いします。」
終了時には「ありがとうございました。」で締めくくります。
言葉を交わすことで自分の存在を知ってもらい、お互いを繋げる大事な行動です。
そうして、少しずつ互いを認識し、自分の存在意義を確立していきます。
そこに悪意的感情は芽生えません。
何故ならば、きちんと挨拶ができる子供達を見ている限り、どの子も素直でとても可愛い存在だからです。
最近、武道の素晴らしさはここなのではないかと感じています。
朝からあっという間に時間が流れ、バタバタと過ごす日々の生活の中でも
短い言葉を交わすだけでも、お互いのコミニュケーションは取れます。
どうか、ここから始めてみてください。
少しずつですが、大事な子たちやお互いの様子が分かり始めると思います。
最終、自分を守れるのは自分だけになりますが
そこに至るまでの土台作りは、家庭の中でしか作れません。
それはやっているという方もおられることでしょう。
やっておられる方々は、もう一つお願いです。
子供たちの顔を見ながらできるだけ笑顔で言葉を交わしてください。。
笑顔はすごい力を秘めております。続けていくと理由がわかってきます。
幼い子供たちを守れるのは、そばにいてくれる大人の方々です。
大切な家族のために、今日から始めていただければ幸いです。
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